いわゆるブラックリストとは、信用情報機関が保管している信用情報のことをいい、「ブラックリストに載る」とは、延滞情報等の事故情報が登録されることをいいます。
　これらの情報は貸金業者や金融機関が利用しているため、ブラックリストに載ると、その後新しい借入やクレジット契約をしようとした際に、審査が通らない可能性が高くなるという効果があります。ただし、信用情報の保有期間は５年～１０年といわれており、その期間がすぎれば再び審査が通るようになります。
　信用情報機関は、全国銀行個人信用情報センター（ＫＳＣ）や株式会社 シー・アイ・シー（ＣＩＣ）等があります。弁護士に債務整理を依頼すると、原則として、弁護士から債権者に受任を通知した段階または支払が停止した段階で、延滞情報が登録されます。したがって、債務整理にはブラックリストに載るというデメリットが伴います。
　もっとも、近年の法改正により、完済した債務の過払い金請求のみを行う場合には、ブラックリストに載せてはならないことになりました。