被疑者とは、犯罪を行った疑いをかけられて、捜査の対象となっているものの、未だ起訴されていない者をいいます。

被疑者に認められている権利として、以下のようなものがあります。
被疑者には、逮捕・勾留されているか否かに関わらず、弁護人選任権が認められています（刑事訴訟法３０条）。
また、一定の重罪事件について逮捕・勾留されている被疑者で、自らの資力によって弁護人を選任することができない者（私選弁護人をつけることができない者）は、国選弁護人を請求することできます（同法第３７条の２ほか）。
さらに、逮捕・勾留されている被疑者に対しては、弁護人との接見交通権が認められています（同法第３９条１項）。
被疑者が取調べを受ける際には、黙秘権が保障されています。

なお、被疑者は、起訴された後は、被告人と呼ばれます。

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