交通事故の被害者なら、出来るだけ、少ない手間で、早く、多額の慰謝料や損害賠償を受け取りたいと思うのは、ごく自然なことかと思います。
ここでは、交通事故の示談交渉を弁護士に依頼するメリットについて、考えてみます。
弁護士に示談交渉を依頼するメリット
■示談交渉にともなう時間的・手続き的負担、生活への負担、精神的負担など、様々な煩わしさから解放されます。
■専門家・プロに任せることで、相手(保険会社や弁護士)と対等以上の交渉力で交渉できます。
■示談という解決方法にとらわれず、訴訟も見据えた示談交渉・事件の解決を図ることができます。
■適宜のタイミングで訴訟に移行できることで、早期の事件解決を図ることができます。
■弁護士基準による適正な慰謝料・示談金が実現できます。
※「弁護士基準」とは
過去の裁判例などを踏まえ、交通事故事案の解決のために弁護士会が作成・公表している解決基準であり、裁判所も参考にしている基準です。保険会社基準に比べて、慰謝料など、全体的に高額になっています。
弁護士に示談交渉を依頼するメリットとして、以上の点が挙げられますが、これらを1つ1つ説明するより、他の方法との比較するのが分かりやすいだろうと思います。弁護士に依頼せず示談交渉を進める方法としては、大きく2つ、考えられます。
1つは、自ら示談交渉を行う方法、もう1つは、保険会社に示談交渉を代行させる方法です。
以下では、これらの方法で示談交渉する場合の注意点を挙げます。上記メリットと是非比較してみてください。
自ら示談交渉を行う(弁護士に依頼しない方法①)
自ら示談交渉を行うケースとしては、当方の過失割合が0(ゼロ)のケースが挙げられます。
自動車保険は、基本的には、自分が事故を起こした場合に備えて、被害者への損害賠償のために加入するものであるため、相手への損害賠償が生じない過失割合がゼロのケースでは、示談交渉の代行をしてくれません。この場合、被害者自ら、相手方(相手又は相手保険会社)と示談交渉をしなければならないことになります。
また、保険料の等級をあげたくないなどの理由で、加入している保険を利用しないとき、自ら示談交渉を行う場合もあるでしょう。
相手方と自ら示談交渉する場合、相手方との話し合いの中で感情を害することがあるなど、2次的な精神的損害を被ることがあります。また、話し合いや話し合いの前提となる資料を集めるために時間を割かねばならず、仕事や家事、治療中の場合は治療に専念できないなど、日常生活にも少なからぬ影響をきたすことがあります。さらに、交渉の相手は、保険会社や弁護士であるなど、交通事故の交渉に長けています。相手と比べて交渉力が低いことが懸念され、示談方法や相手方から提示された示談金・慰謝料などが妥当なのか判断できず、不利な方法や金額で示談してしまう可能性もあるので、注意が必要です。
保険会社に示談代行させる方法(弁護士に依頼しない方法②)
保険会社に示談代行させれば、自ら示談交渉しなければならない煩わしさからは解放されますし、2次的な精神的損害を被る可能性も低いでしょう。保険会社は、交通事故の示談代行は慣れていますし、保険契約者の満足のために、可能な限り保険契約者の意向に沿うよう交通事故の解決を図ろうとするだろうと思います。
けれど、保険会社が示談交渉を行う場合、慰謝料などの損害賠償金額について、保険会社基準と呼ばれる基準が用いられることに注意が必要です。この場合、弁護士基準を用いた解決と比べ、低い金額で事件の解決が図られることになります。
※「保険会社基準」とは
大量の交通事故事案をできるだけ円滑・合理的・画一的に解決するために、各保険会社が用いている事件の解決基準です。自社が用いている基準を公開している保険会社は見受けられず、自賠責保険の基準を参考に自社の基準を設置している会社が多いようです。
名古屋駅前徒歩4分の当事務所は、交通事故に積極的に取り組み、多数の解決事例があります。弁護士に示談交渉を依頼するデメリットとして、弁護士費用のかかることが考えられますが、無料相談を実施しているほか、示談交渉の着手金無料で依頼をお受けしています。まずは、当事務所弁護士にご相談下さい。